Interview vol.02 【iiimono】

ハワイから日本の文化に憧れてやってきたアーロン。インスタグラムで6万人以上のフォロワーがいる彼は、SNSを通じ世界中の人々と繋がりをもち、度々日本の雑誌にも取り上げられる存在。日本だけでは無く、世界中に多くのファンを持つアーロンにとって今もっとも大事にしているツールは何かインタビューしてきました。

−肩書きは何て呼ばれたい?
アーロン
僕はフォトグラファーでもないし、インスタグラムでお金を稼いでいるわけではないのでインスタグラマーでもないよね。なんだろう、フォトグラファー見習いかな
−アーロンは日本に来て何年目だっけ?
もうすぐ4年だね。長いとも短いとも感じないけど。4年間日本にいた中でいまが一番いい時だと感じている。日本に来た当初は怖くて、何をするにも、どうしていいか分からなかったけど、いまはリラックスできるし居心地がいいから、落ち着いて日本で暮らせていると思うよ。

−いまは日本に住んでいて困ることもない?
自分にとって家族がとても大切で、いまは離れて暮らしているからすぐに会えないのが寂しい。日本にいて困ることはそれぐらいかな。でも家族に何かあればすぐに荷物をまとめて帰国するつもりだよ。
−日本にいてハワイを思い出すことある?
うーん。食べ物かな。ハワイだとタイ料理とかベトナム料理を食べることが多くて、日本でもエスニック料理を食べたりするけど、そんなときにハワイを思い出すよ。あと、お母さんがよく作ってくれた料理を作って食べると懐かしい気持ちになる。もちろん夏になると海に行きたくなるよ。

−アーロンのインスタグラムみていると東京以外のいろいろな場所にも出掛けているみたいだけど、お気に入りの場所ってある?
そうだな…大阪が好きだよ。大阪の人が好きかな。フレンドリーでノリがいい。なんかアメリカ人ぽいよね。あと僕は自然があるところが好きだから屋久島もハワイみたいで良かったな。日本は、その土地でしか食べられないものや観ることが出来ないものがあるよね。だからここがお気に入りって場所は選べないな。

−そもそも日本に行こうと思ったきっかけは何だったの?
高校生の時に『ロスト・イン・トランストレーション』を観てTOKYOに憧れた。そのあと日本の映画『めがね』をみて東京以外の日本にも興味を持つようになり日本に行くことを意識しはじめたかな。初めて日本に来たのは、高校を卒業してすぐに1週間だけ東京に遊びに来た。そして大学を卒業したあと今度は1ヶ月間、東京にいたよ。そういえば、その時に写真家のEIKI MORIに会ったんだ。元々フリッカーフレンズで「1ヶ月日本に行くから会わない?」って連絡してみた。そしたら会ってくれて僕の写真を撮ってくれたりしたよ。
−アーロンが写真を撮り始めたのはその頃?
そう高校生の時だね。友達とビーチに行って撮ったりしたのをフリッカーに載せていた。でも大学ではアートを専攻し彫刻や絵を描くようになって写真を撮ることはなくなったかな。その後インスタグラムが出てまた写真を撮り始めるようになった。インスタグラムも最初は何も考えずに投稿していたけど、これは面白いと気づいて、自分がいいと感じた写真だけを投稿するようにしたら少しずつフォロワーが増えて、それからもっと写真にこだわるようにしたら信じられないぐらいフォロワーが増えて…インスタグラムって凄いなって。

−インスタグラムの写真はカメラを使うの?iPhoneだけ?
いま使っているのはFUJIFILMのX-E2とiPhoneだね。昔はiPhoneだけで投稿していたよ。旅行や、良いロケ−ションに行く場合はX-E2を持って行く。iPhoneは常に持っているので、その場でサッと撮りたいときはiPhoneが多い。X-E2を使う場合でも、一度iPhoneで撮ってみてからX-E2で撮ることもある。iPhoneだけで撮っていた以前の投稿と今とでは写真の雰囲気も変わっていると思う。

−じゃあアーロンにとって、いま手放せないツールはインスタグラムだよね
そうだね。最初にも言ったけど僕はフォトグラファーでもないし、写真のテクニックも詳しく勉強したわけではない。でも僕はインスタグラムで写真をアップすることでモノの見方も変わったし、インスタグラムを通して日本の第一線で活躍するアーティストにも会えたり、写真雑誌に取材されたりと信じられない経験ができているよ。だからインスタグラムが作られてなかったら僕の人生は今と違うものになっていたのかもしれないね。
ARON LUANGPHINITH
www.iiimonoAron.com
https://www.instagram.com/iiimono/?hl=ja